他にも細かい差異はあるんだろうけど、一番困るのが、
Makefileの中に記述するパス形式に、ドライブレター指定を入れちゃいかん!
ってところ。
具体的には、
hoge.exe: hoge.o D:/lib/hoge.lib
$(CC) -o $@ $<
と書けない(make3.80だと、大丈夫だった)。
かといって、
hoge.exe: hoge.o /cygdrive/d/lib/hoge.lib
$(CC) -o $@ $<
と書くと、$(CC)がcygwinのパスを理解できない場合、終わる。
hoge.exe: hoge.o /cygdrive/d/lib/hoge.lib
$(CC) -o $@ $(shell cygpath -m $<)
と書くしかない。めんどい。
勿論、全てを相対パスで記述できるなら問題ないのだが、難しい場合もあると思う。
そこで、弊社のプログラマがある方法を思いついた(ここまで、自分で思いついたかのように書いてきたけど、実は他人の褌w)。
“Windowsツールでもcygwinのパスでアクセスできるようにすればいいんじゃね?”
と。
で、以下の方法。
1) まず、ドライブ直下に、(Dドライブなら)D:\cygdrive\dというフォルダを掘る
2) 『コンピュータの管理』->『ディスクの管理』から『ドライブ文字とパスの変更』を選び、『追加』をクリックして、先ほど作ったフォルダにマウントしてやる
3) こんな状態になるはず
4) 試しにDOS窓(cmd.exe)からアクセスしてみる
5) cygwinのシェルからもアクセスしてみる
ちゃんと両方とも、D:\にアクセスできてるのを確認。
これで、
hoge.exe: hoge.o /cygdrive/d/lib/hoge.lib
$(CC) -o $@ $<
と書いちゃってから、“うわーん、$(CC)がcygwinのパスを理解してくれないよー”と判明しても大丈夫。
当然ながら、ドライブ指定を省略しているので、同一ドライブ内のアクセスでないとダメ(と思ったけど、マウント方法を工夫すれば対応できるね)。
いちいち設定しないといけないのが面倒だけど、こういう方法もあるって事で……。
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