2008-04-30
タイム・シップ(THE TIME SHIPS)
梁山泊陥落後の余韻に浸るまもなく、時間旅行に出てしまった。
これ読むの二回目なんだけど、以前に読んだのは、もう七、八年前なので、だいぶ新鮮な気持ちで読むことができた。
ウェルズのタイム・マシンの続編(遺族の了解も取ってある)で、ウェルズのタイム・マシンから思考を推し進めた、歴史の多様性と知性の無限な探求心がテーマ。
ちなみに、ウェルズのタイム・マシンは、二回ほど映画化されていて、新しい方を鑑賞したことがあるんだが、タイム・シップと真逆(『過程はどうあれ、歴史は変わらない』)を行っていて面白い(内容は……('A`))。
物語は、八十万年後から帰還した時間航行家(名無し)が、再び八十万年後に旅立とうとするところから始まる。
しかし、既に時間航行家は、本来彼が居た歴史とは別の歴史の上に居た……。
てな感じで、考え得る歴史は全て存在するのか、それとも、観測された時点で存在することになるのか、頭がこんがらがりそうな感じだが、あまり複雑なことを考えずに、状況を楽しむ読み方でも十分に面白い。
初期より最期まで、一緒に旅を続けるネボジプフェルとの最期の別れが、あっさりしすぎじゃない?と言う気もするけど、『時の彼方でまた会おう』とか安っぽい台詞より全然いいかな。
2008-04-28
2008-04-27
仕様です
某スレにおいて、ORBITALでRETRYおよびSTAGE SELECTすると、残機がリセットされるという話が出ていた。
いやいや、そんなはずは……たしか、残機が一個減るだけのはず……と思って、調べたら本当にリセットされてたΣ(゚д゚;)
[これはひどい]
いやいや、そんなはずは……たしか、残機が一個減るだけのはず……と思って、調べたら本当にリセットされてたΣ(゚д゚;)
[これはひどい]
2008-04-26
2008-04-24
旌旗の章
遂に読み終えてしまった、『北方水滸、永遠の最終巻』。
昨日、帰宅中に電車内で読んでいたのだが、撤退の鐘が撞かれたあたりから、涙腺が危うくなったので、一旦そこで止め、帰宅後、落ち着いてから続きを読んだ。
半分くらい読み進めても、まだ梁山泊に勝ちの目があるような気がしてならなかったが、あとにして思えば、単なる贔屓目だったみたい。
とにかく、散り際の言葉が、皆一様に心に残る。
最期、“替天行道”の志が楊令に受け継がれ、生き残ったものは南へ。
それより少し前に、聞煥章が呂牛の息子に、『北へ行け』というのが、今後の伏線になっているのだろうか。
とにもかくにも、終わってしまった。しばらくは、読本のほうを読んで、余韻に浸ろう。
Label:
本
2008-04-21
Salon de SARUGAKU
日曜日にお邪魔してきました。
ゆるーい日曜の午後に、いろんなゲーム(非ビデオゲームも含む)を楽しもうというイベントで、定期的に猿楽庁さんが主催しているイベントです。
で、そこでちょっと占い師の方に見ていただきました。
結果は……まあ、なんというか、色々思うところありつつ、心の中にしまって、生きていく上での参考にさせていただこうと思いました(;´ω`)
ゆるーい日曜の午後に、いろんなゲーム(非ビデオゲームも含む)を楽しもうというイベントで、定期的に猿楽庁さんが主催しているイベントです。
で、そこでちょっと占い師の方に見ていただきました。
結果は……まあ、なんというか、色々思うところありつつ、心の中にしまって、生きていく上での参考にさせていただこうと思いました(;´ω`)
Label:
ゲーム
2008-04-20
読むべきか読まざるべきか
四次会と言っても、始まりが早かったので、四次会会場を後にしたのは大体1時半くらいだった。
一緒に来ていた同僚と別れ、タクシーでも捕まえるかーと思ったら、まだ開いている本屋(山下書店渋谷南口店)が目に入った。
『発狂した宇宙』のあと、次に読むものを決めていなかったので、ここで探していくかーと酔っぱらった頭で入店。ふらふらと文庫コーナーへ。
一瞬にして酔いが覚めた。
『げ。十九巻出てるじゃん!』
よく考えたら、毎月二十日前後刊行なのだから、今日出ていてもおかしくないわけだ。
十九巻と、その横にあった替天行道-北方水滸伝読本を、迷うことなく掴んでレジへ。
ただ、迷わなかったのは、ここまで。
これを読んだら終わるんだという恐怖感から、まだ読み始めてすらいない。
読みたい!……けど、読んだら終わりなのである。ジレンマ。
Label:
本
2008-04-17
発狂した宇宙
発狂した宇宙 (ハヤカワ文庫 SF 222)
二冊連続で、フレドリック・ブラウン。
原題は、『WHAT MAD UNIVERSE』。
ちょっとネタバレっぽいけど、本著はメタSF。サイエンスフィクション自体を題材にしたサイエンスフィクション。
特に、前評判とか気にしてなかったんだけど、『火星人ゴーホーム』が結構面白かったので、期待しつつ読み進めたら、やっぱり面白かった。
最後、アルクトゥールスの艦隊がどうなったのか分からないまま終わるけど、『他の宇宙の事なんて知ったことか!』でいいんじゃないかと。
二冊連続で、フレドリック・ブラウン。
原題は、『WHAT MAD UNIVERSE』。
ちょっとネタバレっぽいけど、本著はメタSF。サイエンスフィクション自体を題材にしたサイエンスフィクション。
特に、前評判とか気にしてなかったんだけど、『火星人ゴーホーム』が結構面白かったので、期待しつつ読み進めたら、やっぱり面白かった。
最後、アルクトゥールスの艦隊がどうなったのか分からないまま終わるけど、『他の宇宙の事なんて知ったことか!』でいいんじゃないかと。
Label:
本
2008-04-14
火星人ゴーホーム
火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)
ある日忽然と、地球上に“溢れた”火星人達と地球人とのやり取りを描いたお話。
火星人と言っても、ウェルズの宇宙戦争のような火星人ではなく、地球人に“物理的には”危害を加えない。
この物語に登場する火星人は、“精神的に”危害を(?)加えてくる。
もちろん、精神的被害を被った結果、命を落とす地球人もいるのだが、基本的には、レーザー光線を照射したり、タコ型のロボットに乗って暴れたり、ましてや殴ったり蹴ったりなどしない。
何故か?
そこが、この物語の肝なんだけど、本当に火星人は実在しているのか?
あとがきにもあるように、この物語は、SFの名を借りた哲学小説なのである。そこに何かがあると認識するから、それはそこにあるのである。
ある日忽然と、地球上に“溢れた”火星人達と地球人とのやり取りを描いたお話。
火星人と言っても、ウェルズの宇宙戦争のような火星人ではなく、地球人に“物理的には”危害を加えない。
この物語に登場する火星人は、“精神的に”危害を(?)加えてくる。
もちろん、精神的被害を被った結果、命を落とす地球人もいるのだが、基本的には、レーザー光線を照射したり、タコ型のロボットに乗って暴れたり、ましてや殴ったり蹴ったりなどしない。
何故か?
そこが、この物語の肝なんだけど、本当に火星人は実在しているのか?
あとがきにもあるように、この物語は、SFの名を借りた哲学小説なのである。そこに何かがあると認識するから、それはそこにあるのである。
Label:
本
2008-04-11
老人と宇宙(そら)
元々は、ブログで連載されていたものらしく、いわば、
書 籍 化 決 定\(^o^)/
ってやつである。
物語は、75歳の誕生日にコロニー防衛軍入隊を志願したジョン・ペリーを主人公としたもの。
75歳から兵士デビュー!?というよりも、75歳以下は入れない軍隊なのである。
勿論、75歳の老いた体のまま戦うわけではなく、それなりのギミックがあるわけだが、それは追々明らかになる。
背表紙に、『“宇宙の戦士”の21世紀版!』なんて書いてあったもんだから、釣られて買ってしまったんですが、結構面白かった。
文中の、商標名と思われるところに、しつこいくらいTMが付けられているところで噴いたり、(SF作家としては)若い作家の作品だからなのか、意外にアメリカンジョークで笑えたりした。
まあ、いろいろ不満もある。
ネタへの不満はネタバレになるので割愛するけど、最後のコンスー族との5対5なんて、一番盛り上がるシチュエーションなのにあっさり終わりすぎとか(からくりサーカスを思い出したね)。
伏線もちゃんと回収されるし、読後感も悪くなかった。
ふと、昔読んだ、
を思い出した。
Label:
本
2008-04-07
海底牧場
実はこの作品、小学生の時に、SFこども図書館版(岩崎書店版は『海底パトロール』)を読んでいて、初見ではないのだが、流石にもう記憶の奥に追いやられていて、改めて新鮮な気持ちで読めるだろうと目論んでいた……んだけど、これは間違いだった。
初っ端、『ドン・バーリー』『ウォルター・フランクリン』の名前が目に入ってきた途端に、色々思い出し、そして、ドンが迎えるであろう運命を思い出して悲しくなった。
『三つ子の魂百までも』とはよく言ったもので、挿絵まで思い出した(子ども向けなので挿絵が豊富だった)。
原作は、三部構成で、ウォルターが牧鯨局に来るところから、局長に昇進し、人類の新たな一歩を踏み出す決意を固めるところまで。
ちなみに、岩崎書店版は、第三部がごっそりそぎ落とされている。
第三部は、宗教だのなんだのが絡んできて、あまり子供向けでないとの判断だったんじゃないかな。そのお陰というか、岩崎書店版は、カウボーイならぬホエールボーイが、牧鯨を行いつつ、未知の深海に挑み、友を奪われ、そこから立ち直り……な、正真正銘ジュブナイルに仕上がっていた(と思う)。
まあ、どっちが好きかと聞かれると、思い出は美化されてるし、あの頃から小説を読み始めるようになったという、かなり原体験に近い作品なだけに、岩崎書店版を挙げてしまうのだけど。
Label:
本
2008-04-05
Rake高速化失敗
cygwin自体が重いっつーのもあるけど、Rakeが結構重かったので、fcshみたいなアプローチで高速化できないかな?と思ってやってみたけど、あまり美味しくなかったという話。
具体的には、以下のようなコード(簡単にしてある)を書き、
カレントにあるRakefileを読み込んで、タスクの入力を待つというものなんだけど、よく考えると、最初のRakefileしか読み込みが省かれない(Rakefileから別のRakefileを呼び出している場合は、その都度読み込まれる)ので、あまり早くならないのであった(´・ω・`)
(子|孫)Rakefileの読み込みも、プロセスを起動せずに行えるように作らないと意味がないのですな。
追記:
うそ。上のコードだと、一度起動したタスクが二回目以降起動しない('A`)
なんか他にやらなきゃいけないことがあるのか、それとも再度初期化からやり直さないとダメなのか。
後者だとすると、もうこの線での高速化は無理って事だなあ……。
具体的には、以下のようなコード(簡単にしてある)を書き、
require 'rake'
require 'readline'
Rake.application.standard_exception_handling do
Rake.application.init
Rake.application.load_rakefile
while buf = Readline.readline('rake > ', true)
Rake.application[buf].invoke
end
end
カレントにあるRakefileを読み込んで、タスクの入力を待つというものなんだけど、よく考えると、最初のRakefileしか読み込みが省かれない(Rakefileから別のRakefileを呼び出している場合は、その都度読み込まれる)ので、あまり早くならないのであった(´・ω・`)
(子|孫)Rakefileの読み込みも、プロセスを起動せずに行えるように作らないと意味がないのですな。
追記:
うそ。上のコードだと、一度起動したタスクが二回目以降起動しない('A`)
なんか他にやらなきゃいけないことがあるのか、それとも再度初期化からやり直さないとダメなのか。
後者だとすると、もうこの線での高速化は無理って事だなあ……。
2008-04-03
砂漠の惑星
レム三連続の最後を飾る一冊。
今までに読んだ、『エデン』『ソラリスの陽のもとに』に比べて、バイオレンス度強し。
書かれた順番は、
エデン→ソラリスの陽のもとに→砂漠の惑星
だけど、バイオレンス度数は、
砂漠の惑星>エデン>>(越えられない壁)>ソラリスの陽のもとに
になる。
なんといっても、無人戦車キュクロペスの火力は圧巻。
解説で、上遠野浩平氏が、件のシーンは『怪獣映画のようだ』と書いているけど、まさにそう。
ゴジラ対メカゴジラの如く、遠い場所からスクリーンを通して戦いを眺める人間。
これが実際の怪獣映画だと、勝負の鍵を人間が握ってたりするんだけど、そんなことはなく、単に弱い方が負ける。そこに一片の猶予もない。
更に言えば、負けた方は、自分を生み出した人間の手によって消される(;´д⊂)
とはいえ、そこはこのSF小説の肝ではなく(派手でわかりやすいシーンではあるのだけど)、やっぱり『宇宙には人間に理解できないこともある』が重要なのである。
六年前に同じ惑星に降り立ち、その後音信不通となり行方不明となった『コンドル号』について調査すべく、やってきた『無敵号』。調査が進むにつれ、恐ろしいことが明らかになってくる。
でも、明らかになるのは、実際に起きて、確かめられることについてのみで、他は推測に過ぎず、また最後まで明らかにされることもないのは、これまでの二作と同様。
三作続けて、レム作品を読んだんだけど、とにかく情景描写が長いと思った。舞台が地球でなく、未知の惑星なんだから、当たり前だろうという気もするけど、それでも長い気がする。
まだ、十九巻まで間があるので、次はクラーク追悼祭に入ります。
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