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2008-04-14

火星人ゴーホーム

火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

ある日忽然と、地球上に“溢れた”火星人達と地球人とのやり取りを描いたお話。

火星人と言っても、ウェルズ宇宙戦争のような火星人ではなく、地球人に“物理的には”危害を加えない。

この物語に登場する火星人は、“精神的に”危害を(?)加えてくる。

もちろん、精神的被害を被った結果、命を落とす地球人もいるのだが、基本的には、レーザー光線を照射したり、タコ型のロボットに乗って暴れたり、ましてや殴ったり蹴ったりなどしない。

何故か?

そこが、この物語の肝なんだけど、本当に火星人は実在しているのか?


あとがきにもあるように、この物語は、SFの名を借りた哲学小説なのである。そこに何かがあると認識するから、それはそこにあるのである。

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