火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)
ある日忽然と、地球上に“溢れた”火星人達と地球人とのやり取りを描いたお話。
火星人と言っても、ウェルズの宇宙戦争のような火星人ではなく、地球人に“物理的には”危害を加えない。
この物語に登場する火星人は、“精神的に”危害を(?)加えてくる。
もちろん、精神的被害を被った結果、命を落とす地球人もいるのだが、基本的には、レーザー光線を照射したり、タコ型のロボットに乗って暴れたり、ましてや殴ったり蹴ったりなどしない。
何故か?
そこが、この物語の肝なんだけど、本当に火星人は実在しているのか?
あとがきにもあるように、この物語は、SFの名を借りた哲学小説なのである。そこに何かがあると認識するから、それはそこにあるのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿