猫が、致死性のインフルエンザを媒介する生き物として駆除、管理されるようになった世界の話。
野良猫は残らず駆除され、猫の繁殖は一企業によって管理されている。管理された猫には高値が付けられ、金持ち以外に買う(飼う)ことは許されない。
そんな中、主人公のジェイドは、ひょんなことから野良猫と出会う。
その野良猫をフィーラと名付け、家で隠れるように世話をするが、あえなく猫を不法に所持していることが発覚してしまう……。
読んでる時に感じたのだが、主人公の行動がとにかく少女漫画っぽい。というか、あの年頃の女子は皆ああなのか。
また、猫を題材にしているが、猫自体の描写はさほど多くないので、猫萌えにはあまり響かないかも。
ただ、垂れ流される公的な情報をみんなが正しいと信じていることについて、疑問をひたすら促すところや、人間のためだからと、“野良”を疑いもなく駆除してしまう人間に対する批判が、自分たちの生きるこの現実世界においても被るのではないかな。
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