タイトルのへんちくりんさに釣られて買ってしまったんだが、思いの外面白かった。
ザックス人の頭には、“ノパル”と呼ばれる、通常では見ることも触ることも出来ない生物が寄生していた。
ふとしたことからノパルを除去することに成功した、最初の解放者はトープチュと呼ばれ、以来解放者を増やしていった。
だが、寄生の影響により、それを由としない寄生されたままの集団であるチチュミーは、トープチュと戦い、百年の戦争の後、トープチュ達が勝利を収めた。
戦争の後、諸悪の根源ノパルが発生するとされる惑星、ノパルガースを浄化しようとするザックス人だったが、異星人である彼らは、ノパルガースでは自由に行動できない。そこで現地人の代表を立て、それにノパル駆除を託すことにする。
そのノパルガースというのは……。
抱腹絶倒ではないが、タイトルや、劇中に出てくる名詞がいい感じに狂っていて楽しい。
割と中盤に差し掛かるまで、一向に問題が解決する兆しを見せないので、「どうすんのこれ?」と思ったが、そこからあれよあれよという間に、どんでん返しと伏線の回収が行われる。
翻訳及び刊行は最近なのだが、原著が書かれたのはだいぶ昔らしく、古臭い部分も多少あるが、今読んでも十分に楽しいホラ話。
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