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2008-03-22

エデン

エデン (ハヤカワ文庫SF): スタニスワフ レム


ソラリスの陽のもとにとはうって変わり、異星人らしい異星人が出てくる。


面白いなーと思ったのが、登場人物に名前がないところ。『ドクター』とか『物理学者』とかで語られる(唯一の例外が、『技師』のヘンリック)。

なんかその辺が、想像力を喚起するというか、『世界樹の迷宮』っぽかった。


既に人類が到達した惑星ではなく、有人では、彼らが初めて到達したという設定。

ステーション内で進行していくソラリスと違い、宇宙船以外へも出掛けていく。

その際に活躍するのが『オートマット』。最初、オートマットってなんだ?と思ったが、いわゆるロボットのこと。本書では、そっちの需要も満たしてくれる。

惜しいと思ったのが、『ブラック号』の移動方法。最初は、『オートマットなんて言う古めかしい名前だし、絶対キャタピラに違いない!』と思っていたら、歩いている描写があり、二足歩行と判明('A`)

でも、『防御号』は期待を裏切らず、キャタピラ。しかも、人が搭乗して操縦するタイプ(゚∀゚)ノ


……と、妙なところに(;´Д`)ハァハァしつつ、惑星エデンの調査は進むわけですが、今作もソラリスと同じく、完全に解明されることのないまま終わる。

もうちょっと、複体生物について知りたい欲求を、叶えてくれてもいいんじゃないかと思った。直接接触した複体生物も、たったの二体だけだし。


最後、被爆した複体生物を助けるドクターなんだが、結構長いこと閉じこめられていたと思われる別の複体生物の事は、ほったらかしでよかったんだろうか?

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

面白そう。そしてどんどん未読が積み上がっていく罠。ギャーッ!!

Unknown さんのコメント...

……そして、積み上がった本で部屋から出られなくなったとき、ソメ氏は考えるのを止めた。

匿名 さんのコメント...

ちょw第2部完!!