二周目。
続編の『
黎明の星』が出てたので、それを読む前に復習。
ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』が、正しいと仮定して書かれたお話。
寡聞にして、ヴェリコフスキーの『衝突する宇宙』は知らなかったんだけど、
ムーだとか、
飛鳥昭雄だとか、
MMRだとかのオカルトに属する書らしい。
細かいSFギミックの描写はさておき、今作の肝は“社会批判”。
今までも、ホーガンはお話の中で、自分の理想と相反する社会に対しての批判を繰り返してきたけど、今回はすごい。その理想に従わないが故に、その社会を崩壊させてしまう。ペナルティ大きすぎw
また、既存の権威を守ることに執心し、現実に起きていることに目を向けようとしない地球の学者たちも、限りなく醜く描写されている。
最初、『
星を継ぐもの』のように、キーンとヴォラーが(ハントとダンチェッカーのように)反目しつつも、一つの問題に向かっていくのかと思ったら、ヴォラーは良いところが一つもない完全な悪役。
ここまで救いようのない悪役って、ホーガンのお話の中では珍しいんじゃないかな?
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