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2008-06-03

タイムスケープ(TIMESCAPE)

タイムスケープ〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)
タイムスケープ〈下〉 (ハヤカワ文庫SF) (文庫)

未来からのホットライン”に続いての、ハードSFタイムマシンテーマ。

絶滅に瀕した未来から、過去へ通信を送り、未来に於ける現在を変えようとするお話。

偶然なのか、“未来からのホットライン”と似てる。しかも、同じ1980年に書かれている。が、描写やギミックは、かなり異なる。

通信を行うための技術や、タイムパラドックスについての解説が異なるのは当然だが、もっと大きい違いは、『タイムマシン技術や、それを利用して事件を解決すること』をメインに据えるか、『それに関わる人間模様』をメインに据えるか、だ。

前者が“未来からのホットライン”で、後者が“タイムスケープ”。

一応、作中でも物理的な解説は外していないのだが、割いている文字数は、レンフリューやマーカム、ピータースン、ゴードン、ペニー等、事件の周囲にいる人間たちが抱える苦悩や愛憎、挫折、結果としての和解(エピローグ読むと、その後破局したっぽいけどw)を描写する方が多い(はず)。


どちらが?と聞かれると、個人的にはマクスウェル(猫)の分だけ、“未来からのホットライン”がリードしてると思う(ΦωΦ)

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